相撲で人が死ぬのかと思ったら、別に相撲で死ぬわけではなかった
「大相撲殺人事件」小森健太朗
- 作者: 小森健太朗
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/11/01
- メディア: 文庫
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Twitterで話題になったこちらの本、amazonさんではプレミアがついていますが、図書館にあったので読んでみました。
※いまは、再販もされてkindle版もでている様子
一冊で、20名ちょっとの力士が死にます。3話目なんて14人くらい死にます……作中のセリフを借りると、
「略)なにせわが角界は、去年生じた土俵での爆発殺害事件以降、〈大量死〉の時代に入りました。(略」とのことです。
探偵役は、親方の娘、聡子と外国人力士のマークの2人。
ミステリー……というほどの謎解きはありませんが、ひとつひとつの話は短く、さらっと楽しく読める連作短編。
設定も展開もぶっ飛んでいますが、さすがプロの小説家が書いただけあって、面白い。
あらすじを読んで、力士が爆死って、さぞかし派手に爆死するのかと思いきや、そうでもありませんでした……
ちなみに、爆死以外にも、首が切断されていたり、土に埋められたり、死体の一部を切り取られていたりと殺害方法はバラエティ豊か。
うちの上司も爆死したりしないかなあ……