そんなにブラック企業でもない……と思ってしまった私はどうなのか
「ブラック企業に勤めております」要はる
読んでいて、そこまでブラック企業でもないじゃーん!と思ってしまった私は、世間とズレているのか……?と、本編と関係ないところで疑問を感じてしまった一冊。
たぶん、この本を手に取った人は、どの程度のブラック企業なのかを気になって、もしくは現在ブラック企業と呼ばれるところに勤めている人が多いのではないでしょうか。
わたしは、もちろん前者ですよ。
残業代なし、タイムカードなしのブラック企業に勤める事務員さんが主人公の連作短編。
事務あるあるや、新人あるある(後半の展開はないが)、仕事の中でのちょっとした謎解きが盛り込まれていて面白い。
最近読んだ事務員さんもの(?)だと、「これは経費で落ちません!」とは違い、地味な事務員さんが活躍するエンタメお仕事小説なので、軽いノリで読めます。
学生さんは就職する前に読んでおくと、タイムカードがない会社(勤怠を記録していない会社)はブラック何だなあ……ということがわかるかも……
あ、続きも出ているみたいですね。今度読みます。
ブラック企業に勤めております。 その線を越えてはならぬ (集英社オレンジ文庫)
- 作者: 要はる,藤ヶ咲
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2017/05/19
- メディア: 文庫
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