ミステリ落語
「ミステリという勿れ」田村由美
- 作者: 田村由美
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2018/01/29
- メディア: Kindle版
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ミステリと言う勿れ 2 (2) (フラワーコミックスアルファ)
- 作者: 田村由美
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2018/05/10
- メディア: コミック
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マンガって、パラパラさら〜っと読むものと、ふむふむパラリ、ふむふむ…って読むものとあるじゃないですか。
これは、後者。
ふむふむ…と読んでいると、いつのまにか気になって読むのが止まらなくなる……と思っているうちに事件解決!
主人公は事件に巻き込まれて疑いをかけられているのに、しゃべっているだけ、安楽椅子探偵ともちょっと違う、主人公が色々な人としゃべっているうちに謎を解いてしまう物語。
謎解きもさらりときれいで面白いですが、それ以上に主人公の雑談、ウンチクが面白く、考えさせられます。
絶対面白いから読んで!と言われて読んだ作品。
あの田村先生の作品にも関わらず、こんなの出てるの知りませんでした。
いままで読んでなくて、すみません。
随所に、主人公の整(ととのう)くんの雑談が入ってくるんですが、それが良い!
子育て世代としては、子供が生まれたばかりの刑事に、父親の権利と義務の話をしていたところがぐっときました。
メジャーリーグの監督やメジャーリーガーは、家族のイベントで試合を休む。
彼らは子どもの成長の記念日に行きたくて行っている。
しかし、日本側の解説者やアナウンサーはそれについて「奥さんが怖いんですね」とコメントする。彼らには、メジャーリーガー行きたくて行っていることが理解できない。
なぜなら、自分がそう思ったことがないから。大切な仕事を休んでまで、無理やり行かされていると持っている。メジャーリーガーは、子どもの成長に立ち合うことを父親の権利だと思い、日本側の解説者たちは、義務だと思っている。
そこには、天と地ほどの差がある。
いや〜!全国の会社経営者と父親はほんとこのマンガ読めよ!!!ってなりました。
他のマンガをパラパラ読んでる場合じゃないです。
とりあえず、面白いから読まないと損です。
主人公のととのうくんがしゃべってるだけなのに、色々解決してしまうマンガ。
雑談(ウンチク)の中には、考えさせられるものもいっぱい。
父親の権利と義務。
おじさんたちは徒党を組んで群れる。
ミステリらしい謎解き演出もなし。
ほとんどととのうくんがこんな顔でしゃべってるだけで謎解決。
ととのうくんがしゃべってるだけで面白いマンガ…ととのうくんは落語家なのでしょうか?